「博士の愛した数式」
小川洋子著「博士の愛した数式
」
映画化された「博士の愛した数式」の原作。数学科を出ているせいか、どうしても数学者が主人公になっている作品に弱い。マット・デイモン主演の「グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~」、ラッセル・クロウ主演の「ビューティフル・マインド
」。いずれも、人生について考えさせる作品である。
この「博士の愛した数式」もそうった意味では、人生について考えさせる作品である。数学者といえば、学者の間でもとびきり変人に見られがちだが、案外普通だったりする。話す言葉について行けないことはあるが、...
さて、主人公の数学者は、数論を研究していたようで、数学者の中でもとびきり論理の方に走っている学者である。作者は、どうしても数学を数字と結びつけたかったようで、素数に関して、大変多くの話が出てくるが、整数全体からすると疎な集合なので、研究も難しい。
#あまり、僕もよくわかっていないが。
なんてことは置いておいても、数学者とお手伝いさんとの淡い空気感と、お手伝いさんの子供「ルート」との関係。「白夜行」の後に読むには、よい作品であった。
ちなみに、素数のことはよくわからなくても読めるよ。
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