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2007.03.10

プラダを着た悪魔

プラダを着た悪魔プラダを着た悪魔」ローレン・ワイズバーガー著
映画にもなった「プラダを着た悪魔」。小説では、アンドレア・サックス(主人公)の友達、そして家族が強調されている。
就職活動もせずに、最終学年の後期を彼との旅行に費やしてしまったアンディーは、どこでもいいから就職口を見つけたかった。その結果、幸か不幸か自分の性格や生活とは全く異なったファッション誌「ランウェイ」の編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントに付くことになる。
映画では、編集長のミランダ・プリーストリー役にメリル・ストリープ、主人公のアンディ役にアン・ハサウェイ。主人公の方は、そんなに違和感はないが、編集長の方は少し違うかな。小説のミランダ・プリーストリー(プラダを着た悪魔)は、子供の家庭教師をアシスタントに選ばせるし、すべての経費は会社負担。そんな環境で、アンディーは、ミランダを嫌いながらも、その生活に自分をあわせようとする。そのため、彼氏とも、無二の親友からも、心が離れていく。ミランダのコーヒーをスターバックスに買いに行く帰りも、見知らぬ浮浪者の分までラテを買って与えたりする(どうせ、会社負担なのだから)。朝食は、決まった高級レストランに頼むのだが、ミランダくる前に冷めてしまうとそのまま破棄する。これを二三回繰り返す。出張先のパリから指示を飛ばすミランダ。それを実行するためにパリの関係部門とニューヨークから調整するアンディ。自分を見失ってしまったアンディは、決して失ってはいけないモノを失いつつあった。
さて、この小説と映画のいろいろな部分が今のニューヨークの先端に関係している。映画の衣装担当は「Sex and the City」のパトリシア・フィールド。主人公の勤めるファッション雑誌「ランウェイ」とは、ファッションショーの花道のことだが、「プロジェクト・ランウェイ」を想起させる。
スタイリッシュで、ファッショナブル。嫌いではないが、行き過ぎるのも...

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