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2007.04.02

銀河英雄伝説

銀河英雄伝説 1 黎明編銀河英雄伝説 1 黎明編」田中 芳樹 (著)
銀英伝で知られるこの小説は、徳間ノベルズより新書で1982年に初版が刊行された。本編が10巻、外伝が4巻。すべてを読んだはずなのだが、今、手元にない。
僕が、銀英伝にふれたのは、テレビ東京の深夜アニメだと記憶している。宇宙戦艦ヤマトの焼き直しかと思った内容は、その世界観が気に入って、毎週深夜、見ることになる。
ラインハルトとキルヒアイス。ヤンとユリアン。それぞれ個性的な主人公が、独裁国家「銀河帝国」と自由主義国家「自由惑星同盟」の間で戦う事になるのだが、そこには、完全な悪も善もない。独裁国家の覇者となるべく進むラインハルトと、望まぬ地位にとまどいながらも軍人として生きるヤン。それぞれを支えるキルヒアイスとユリアン。その各人が、最終的には予想も付かない結末に向かって突き進んでいくいわゆる「スペースオペラ」。アニメ化された内容は、原作に限りなく忠実で、また、使われているBGMもクラシックが多いのも面白い。「星界の紋章」のアーブ語のような新しい言語を話しているというより、「銀河帝国」はドイツ語、「自由惑星同盟」は英語を話しているところも、わかりやすくてよい。
結局、自分は、誰に近いのだろうと考えてしまう。ラインハルトやキルヒアイスのような美貌はないので、せめてヤンにはなりたいが、「ミラクル・ヤン」といわれるほどの知略もあろうはずもなく。ポプランやシェーンコップにもなれそうもない。せめて、フォーク准将にはならないでおこう。なんて、思う今日この頃。
これから、隔月で文庫がでるそうな。4月が楽しみである。

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