« ネズミーランド | トップページ | げんしけん »

2007.12.10

ブラックペアン1988

ブラックペアン1988ブラックペアン1988」海堂 尊 (著)
チーム・バチスタの栄光」からはじまる一連の作品の最新作。といっても、タイトルにあるようにこの物語りは、1988年(昭和63年)の東城大学医学部付属病院(「チーム・バチスタの栄光」以降の作品の舞台)の出来事が語られる。
昭和63年といえば、バブルまっただ中。そんな時代背景に起こった医療ミスとそれに向き合う医師達の葛藤が描かれている。

さて、
このシリーズは、映画化が決まった。竹内結子と阿部寛。
う~ん。全然印象が違うんだよな。主人公の、頼りない男性医師、田口が、竹内結子に。デブで嫌みな国家公務員、白鳥が阿部寛。まぁ、それなりにおもしろい作品になるのでしょうが、主人公を女性にしないと映画として成立しないのですかね~。さらに、最近、どの邦画にも竹内結子が出てきますね。他に、いい女優がいないのでしょうか?
竹内結子は嫌いではないので、複雑ですが、それでも、見る映画、見る映画、彼女が出てくるとなると邦画の女優不足の感は否めませんね。

ところで、海堂作品でいつも思うことですが、どうして、みんな「いい人」なんですかね~。確かに、医師を目指す人はそれなりの倫理観を持っていてほしいのはわかりますが、どだい人間なんですから、すばらしい倫理観ばかりの人だけとはいえないでしょう。また、物語の設定としても、みんな「いい人」のような終わり方をされると、物語自体の現実感が薄らいでしまうのは僕だけでしょうか?そういった意味では、なんか、ジュブナイルを読んでいるような錯覚に襲われる作品です。

|

« ネズミーランド | トップページ | げんしけん »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブラックペアン1988:

« ネズミーランド | トップページ | げんしけん »