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2008年6月

2008.06.15

医学のたまご

医学のたまご (ミステリーYA!) (ミステリーYA!)医学のたまご海堂 尊 (著)
前にも書いたが、この作品の主人公「ぼく」は、「ジーン・ワルツ」で誕生する。この「ぼく」がひょんなことから日本一の天才少年となってしまうことから巻き起こる騒動。内容は、海堂 尊お得意の医学物であるが、どちらかというと白い巨塔批判といった様相を呈する。
この主人公「ぼく」は、何せ世渡りが下手。同級生の天才少女のような「能ある鷹は爪を隠す」といった処世術を知らないため、予期せぬ方にどんどん進んでいく。ちなみに、「ぼく」は、歴史おたくではあるが、天才少年ではない。
また、この「ぼく」のお父さんが「ゲーム理論の天才数学者」というのも、なんともご都合主義な設定。まぁ、ゲーム理論で、世の中を何でも予測できると思い込まれがちなので、わかりやすいといえばわかりやすいが。
さて、中身だが、

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2008.06.13

図書館戦争

図書館戦争図書館戦争」有川 浩 (著)
「図書館戦争」で思い出すのが、「となり町戦争 (集英社文庫)」。韻が似ているのに、こんなに傾向が違うのもおもしろい。となり町戦争が、戦争の陰部を描いているのに対し、図書館戦争は、ラブコメ。
図書館戦争のシチュエーションにはかなり無理があるが、そんな、無理な設定も、今の日本と照らすと薄ら寒くなる。誰も望まない法律をばんばん可決させていく自民党。そのうち、本当に表現の自由を奪うような法律が可決されないとも限らない。それは、誰がいけないのか?黙ったままの国民がいけないのか。国民の意思を反映しない政治屋がいけないのか。
ただ、扱っている内容が重たいはずなの作品はひたすら軽い。どちらかというと、そんなに極端な人間もいないだろうと思うほどデフォルメされていて、それが、作品全体をラブコメにしている。これは、これで、読みやすく、全四巻を一週間程度で読み終わってしまった。
ところで、僕の自宅近くのBOOK ONEや、ACADEMIAには、第一巻しか置いていなかったのに、事務所や本社の近くの本屋には、全四巻が平積みになって置いたあった。その業界には、人気のあるってことなのかな?

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2008.06.12

てんやの「雨の日天丼」

てんや倶楽部に入ると、てんや倶楽部 informationというメルマガがやってくる。このメルマガは、不定期に発行されるのであるが、その88号に、「まかない」というてんや倶楽部会員のみ限定のメニューができたと書いてあった。そこで、それを食すべく、てんやに行く。順番待ちの席で、メニューを見ていると、「雨の日天丼」という見慣れぬ文字。はて、どんな中身かと思って見てみると、「まかない」とおなじではないか。
【まかない】
海老2本・いも・いんげんの天ぷらと180gの軽めのご飯(通常並盛り250g)に、みそ汁付きで450円。
あれれ、会員様限定ではなかったのか?
まぁ、中身が同じならと、「雨の日天丼」を頼んでみた。
ご飯が少なめでがっつり食べる男性には物足りないかもしれないが、この内容で450円は、価格対性能比はすばらしい。十分美味しゅうございました。
ただ、ちょっと気になったのは、持ってきてくれた従業員さんが、「はい、まかない天丼」といったことでした?確かに、僕は知っていたけど、メニューには、まかない天丼の文字はなかったと思うけど...

そうそう、メルマガをよく読むとこう書いてあった、
「<お断り>
※雨天の場合「雨の日サービス」として、会員様以外の一般の
お客様への【まかない】メニュー販売提供をいたします。」
ということなのね^^;

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2008.06.09

カップラーメン 続き

この前、カップラーメンのスープが後入れになったのはどうしてか?って、書いたけど、直後に日清食品に質問したところ、早速返事がきた。
答えは、最近のカップラーメンにノンフライ麺が多いせいではないかとのこと。
ノンフライ麺は、長時間、熱風を当て麺を乾燥させるのであるが、そのせいで、麺自体が圧縮され、お湯で戻りにくくなっている。そのため、スープが後入れになっているそうだ。
目から鱗。わからないことは聞いてみるものだ。
そんな、日清食品のチキンラーメン「元祖鶏ガラ チキンラーメン ビッグ」を食しながら、単なるブロガーの質問に回答をしてくださるメーカーに感謝するのであった。

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ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツジーン・ワルツ海堂 尊 (著)
海堂 尊というだけで、買ってしまう今日この頃だが、本作も、様々な仕掛けが施されている。本作と同時期に出された「医学のたまご」の主人公が、本作の主人公の子供であるとか、作品間の微妙なつながりが、次の作品を読ませてしまうのか。

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