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2009.01.09

姑獲鳥の夏

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)姑獲鳥の夏 」京極 夏彦 (著)
相変わらず新しい物語を深夜アニメから仕入れているのだが、最近見ていたアニメに、京極 夏彦の「魍魎の匣」がある。おどろおどろしい内容と美しい映像。何とも妖艶な作品に、欠かさず見てしまった。当然、原作は?となるのだが、「魍魎の匣」の前に京極夏彦が書いた作品が、本作品となる。こちらが、デビュー作。
しからば、こちらから読むしかなかろう。
「魍魎の匣」と同じ登場人物、京極堂、榎木津、関口、木場。彼らの独特のキャラクターが、こちらの作品でも炸裂している。書店主で陰陽師の京極堂。売れないカストリ作家、関口。探偵の榎木津。刑事の木場。
主人公は、陰陽師の京極道ではなく、作家の関口であるところ、さらには、彼がどっぷり事件に浸かっているところがおもしろい。
また、京極堂特有の理系的な発言が、陰陽師と違和感があるが、彼にかかると煙に巻かれたように一体化する。
アニメの放送が終わって、600ページもの文庫本を買ったが、すぐに読み終わってしまった。今度は、「魍魎の匣」を読もう。でも、分冊が出ているとはいえ、文庫本で、1000ページもあるのはいかがなものか。
でも、買ってしまったが...

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