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2009.08.11

「名探偵の掟」

名探偵の掟 (講談社文庫)名探偵の掟」東野 圭吾 (著)
東野圭吾作品は、「探偵ガリレオ」のガリレオシリーズと、「秘密」、「白夜行」を読んだことがある。こう書いてみると案外読んでいる。いずれもTVドラマや映画になっている。言い方を変えると、TVドラマや映画になっているので、(流行り物好きの僕は)読んでいることになる^^;
さて、「名探偵の掟だが」、
TV版「名探偵の掟」を見て、読んでみると、これが、ビミョ~。なにせ、推理小説と思って読むと大間違いで、謎はない。というか、ストーリーもない。まさに、題名の通り「名探偵の掟」が12章+「エピローグ」+「最後の選択」の14条、入っている。その14条にとって重要度の低い、いわゆるディテールは、無視されている。もっといってしまうと、小説世界の構築を破棄して、単なる推理小説おたくのネタ話となっている。これはこれで、そうと知っていれば気にはならないのだが、いわゆる本格推理小説(って、この本にも出てくるけど、それって、何?)を期待するとずっこける。
僕の推理小説の原体験は、シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンである、どちらも、いわゆる推理小説というより、冒険譚的な要素が多分に強いが、それなりに青少年にはあこがれの内容であった。その後、アイザックアジモフの「黒後家蜘蛛の会」で、安楽椅子モノをしるとこれはこれで、おもしろいと思ったし、推理小説がそんなにひどいと思ったことはなかった。しかし、この本にかかると、密室、ダイイングメッセージ、等々、どうして必要なのかを疑わせる内容となっている。確かに、名探偵コナンやいわゆる2時間ドラマでは、そういったスパイスが多いのかもかも知れないが、それらを見たりしない僕としては、そんなスパイスばかりで、推理小説が成り立っているとも思わない。アシモフで言うと、いわゆるロボットもの、「鋼鉄都市 」などは、推理小説といっていいだろう。別段、これらに密室やダイイングメッセージは、なかった気がするが...
さて、原作を読んでみて、改めて、TV版ドラマの秀逸さがわかる。原作に劣らず、TVドラマは案外、いいできであった。原作が12編しかないので、これ以上続くことは期待できないが、原作に、長編「名探偵の呪縛 」があるので、こちらを映画化するするという話は、当然進んでいると思うが、どうなることか。
今日のワークアウト、34分41秒・・・5.02Km。

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