Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る

この本は、2008年9月に出版されている。内容は、少し古いが、その骨子は、根源的であり、あるべき姿を描いている。
1章 体験こそ製品だ
2章 戦略としての体験
3章 人間を理解する新しい方法
4章 複雑さを捉えて共感を生む
5章 「製品」をデザインしてはいけない
6章 デザイン・コンピテンシー
7章 アジャイルアプローチ
8章 不確かな世界
それぞれがトピックセンテンスとなっている。たとえば、商品ラインナップの進化は、テクノロジー、機能、体験。製品がテクノロジーから始まり、競合がその機能をまねるようになる。差別化要因は、機能差。やがて、ある段階に達すると、ユーザの体験を満足させる進化へと進む。
先に、「古い」と書いたのは、このユーザ・イクスピリエンスについて語られたのは、数年前のことであり、僕自身も、ユーザ・イクスピリエンスが大切だと語っていた。
さて、この先の考察が、この本のいいところである。ユーザ・イクスピリエンスを高めるためには、何が必要か。戦略。人間を人間として理解すること。その複雑さも含めて、共感を伴う調査をすること。「製品」ではなく、「サービス」をデザインすること。そして、組織コンピテンシーとして、デザインを捉えること。それらをアジャイルなアプローチで進めること。
これが、今の不確かな世界を把握する方法論であると言い切る。少ないページ数ながら、ipodの成功要因、昔、コダックがどうして成功したかが、凝縮して語られている。それぞれの要因は、一側面でしかないが、これはこれ、大切な考察であることに違いはない。機能にしか目を向けられない、シーラカンスのようなメーカー社員は、読んでおいて損はないかな。
2章 戦略としての体験
3章 人間を理解する新しい方法
4章 複雑さを捉えて共感を生む
5章 「製品」をデザインしてはいけない
6章 デザイン・コンピテンシー
7章 アジャイルアプローチ
8章 不確かな世界
それぞれがトピックセンテンスとなっている。たとえば、商品ラインナップの進化は、テクノロジー、機能、体験。製品がテクノロジーから始まり、競合がその機能をまねるようになる。差別化要因は、機能差。やがて、ある段階に達すると、ユーザの体験を満足させる進化へと進む。
先に、「古い」と書いたのは、このユーザ・イクスピリエンスについて語られたのは、数年前のことであり、僕自身も、ユーザ・イクスピリエンスが大切だと語っていた。
さて、この先の考察が、この本のいいところである。ユーザ・イクスピリエンスを高めるためには、何が必要か。戦略。人間を人間として理解すること。その複雑さも含めて、共感を伴う調査をすること。「製品」ではなく、「サービス」をデザインすること。そして、組織コンピテンシーとして、デザインを捉えること。それらをアジャイルなアプローチで進めること。
これが、今の不確かな世界を把握する方法論であると言い切る。少ないページ数ながら、ipodの成功要因、昔、コダックがどうして成功したかが、凝縮して語られている。それぞれの要因は、一側面でしかないが、これはこれ、大切な考察であることに違いはない。機能にしか目を向けられない、シーラカンスのようなメーカー社員は、読んでおいて損はないかな。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 祈りの幕が下りる時(2013.11.25)
- 流星ひとつ(2013.11.04)
- 魔性の子 十二国記(2013.08.12)
- 日本国勢図会〈2013/14年版〉(2013.07.08)
- 星界の戦旗V(2013.05.15)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント